★★★★☆ 経済の世界でいま何が起こっているのか
フリー、つまり貨幣のない経済は可能なのか、そうではなく、不可避なものなのか。それが実際に進行している様子をありありと記している。もっとも、この本で示されている著者の考えについては疑問や違和感を持つ人も多いかもしれない。それでも、いま、経済の何が変わろうとしているのか、何が起きてしまっているのか、それを自分なりに考えるには十分な本。
★★★★☆ 知らないと損する本
非常にわかりやすく身の回りにあるFREE(無料サービス)について書かれている。
日本人の商人だったら、そんなもんわかりきってる経験的なこと、
損して得とれ的なことが書かれているけれども、
本書はあらゆるジャンルの無料について客観的に書かれているので、
創造力をくすぐってくれる。
普段、周りに溢れまくっていて、
感謝すらしないことを再認識することって、
かなり重要だと思う。
★★★★☆ FREE(無料)と向き合わなければいけない現代社会
現在ネットの世界では頻繁に目にするようになった無料サービスの収益構造につき、
過去の無料戦略と何が異なるのか
どのような類型があるのか
今後はどうなるのか
といったことにつきわかりやく解説をしてくれ、参考になる一冊であった。
無料戦略自体は決して新しいものではないようだ。20世紀初頭のジェロ(フルーツゼリーの元)や剃刀のジレット、最近では携帯電話(携帯電話をタダであげて通信費で回収する)など様々な事例があることを解説してくれる。
但し、著者は過去の無料戦略(これをアトムと呼んでいる)と、現代のネット上で展開される無料戦略(これをビットと呼んでいる)は大きく異なると主張する。それはアトムにおいては人件費・材料費・輸送費などコストがかかるため無料戦略ではこれを回収する必要があるのに対して、ビットの世界ではコストが限りなく低くなっていく点だ。従ってビットの世界では無料は例外ではなく一般的に見られる戦略となる。
このような前提に立ってどのように収益を上げていくのか、あるいは既に収益を上げている会社はそれを守っていくのか。FREEに向き合ってビジネスを展開していく必要がある世界に我々は生きているという著者の主張は説得力がある。
★★★★☆ フリーの経済学
フリー(無料)と聞くと、誰でも心惹かれるものです。
そんな人間心理を絡めたフリー経済について、一冊の本としてまとめた本書は非常にユニークです。
フリービジネスの事例も豊富で勉強になります。
ただ、筆者の意見には全面的に賛同できないところもありますので、本書の内容をしっかり消化するために、何度も読み返して自分の考えを整理する必要あり、とも感じました。
★★★★☆ それはすでにはじまっている
本書は錬金術の本ではない。正真正銘<無料>からお金を生み出す方法、
人呼んで「フリー」の解説書だ。といってもそれは、妄想猛々し人間による
「遂行的記述」(これからは社会主義が到来する!等々…)に彩られたもの
ではない。Amazonの商法を『ロングテール』として定式化した張本人である
彼の才能は、まだ言語化されていないが、すでに社会に影響を与えて始め
ている「新しいなにか」を命名し、その可能性を探求することにこそあるのだ
ろう。本書は「確定的記述」、つまり世界はもはや「フリー」になり始めている
ということを、具体例を挙げながらひとつひとつ確かめていく著作なのだ。
話は100年以上前に遡る。実はそのときすでに、「フリー」のビジネスは始まっ
ていたのだ。バリエーションは複数あるが、要はビジネスの構造のどこかに
「無料」の仕組みを噛ませることで、もともとは存在しなかったお金を払いうる
「価値」を創造したり、拡大した規模の経済性を利用する第三者から収益を
得たりする方法だ。本文中でもエピソードが挿入されているが、ラジオやテ
レビというマスメディアの広告収益というのは、実は「フリー」に当てはまるわ
けだ。
なぜに今さらそれを取り沙汰されているかというと、デジタルのテクノロジー
(情報処理能力、記憶容量、通信帯域幅)にかかる限界費用が限りなくゼロ
に近づき、物理的限界(つまりアトムの世界)から自由になったそれが、「フ
リー」を未だかつてない規模において徹底したというわけだ。
著者がいうように、「デジタルのものは、遅かれ早かれ無料になる」だろう。
Googleが今その最先端を行くが、それはフリーという形態のone of themに
すぎない。この本を読んだ後、フリーに対して希望を抱くか、絶望にかられる
か、はたまた怒りに震えるかは人それぞれだろうが少なくとも僕は、何かと
てつもなく面白いことが起こりそうな(できそうな)予感がしてる。
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